はじめに|「SIerって結局なに?」に答えます
「SIerってよく聞くけど、結局どんな仕事をしているの?」
「IT業界に興味はあるけど、SIerとWeb業界の違いがわからない…」
このような疑問を抱えている就活生やIT業界初心者の方は多いのではないでしょうか?
本記事では、SIer(エスアイヤー)とは何かをわかりやすく解説するとともに、IT業界の構造やSIerの仕事内容、向いている人の特徴、キャリアパスなどを詳しく紹介します。
これからIT業界を目指す方、企業研究や業界理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。
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無料相談を受けてみる1. SIerとは何か?基本をわかりやすく解説
1-1. SIer(System Integrator)の意味
SIerとは「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称です。
企業や自治体などのクライアントに対して、ITシステムの設計・開発・導入・運用を一括して請け負う企業を指します。
たとえば、銀行のネットバンキングシステムや、企業の基幹業務(会計・人事など)を支えるシステムなど、大規模な案件が多いのが特徴です。
1-2. Web系との違いは?
SIerとWeb系企業の主な違いは以下の通りです:
項目 | SIer | Web系企業 |
---|---|---|
顧客 | 企業・官公庁など | 一般ユーザー |
目的 | 業務効率化・業務支援 | サービス提供・収益化 |
開発期間 | 数ヶ月〜数年 | 数週間〜数ヶ月 |
主な言語 | Java、C#、COBOLなど | JavaScript、PHP、Rubyなど |
働き方 | チームで大規模案件、常駐型もあり | 自社開発、リモートも増加中 |
2. IT業界構造と「元請け・下請け」の仕組み
SIer業界を理解するには、「IT業界の多重構造」を知ることが重要です。
2-1. 多重構造のイメージ
日本のSI業界では、システム開発が「多重請負構造」で進められています。
クライアント(発注元)
↓
元請け(大手SIer)
↓
一次請け(中堅SIer)
↓
二次請け・三次請け(中小IT企業・フリーランス)
このように、発注者から下請け、孫請けへと仕事が分配される構造が多く、「どのレイヤーの会社か」によって働き方や待遇が大きく異なります。
2-2. 元請けSIerの特徴
元請け(一次請け)は、NTTデータ、富士通、NEC、日立、野村総研(NRI)などの大手が該当します。顧客との折衝からシステム設計、全体マネジメントを担当し、下請け企業に開発作業を委託します。
3. SIerの主な仕事内容
SIerの仕事は「お客さんの課題をITで解決すること」です。主なフェーズは以下の通りです。
3-1. 要件定義・設計
顧客の要望をヒアリングし、「どんなシステムを作るか」を明確化します。ITコンサルに近い役割を担うこともあります。
3-2. 開発(プログラミング)
設計書に基づいて、システムの実装を行います。開発は協力会社(下請け)に依頼するケースも多いですが、自社内で行う場合もあります。
3-3. テスト・導入・運用保守
完成したシステムが正しく動くか検証し、クライアントの現場に導入。その後の保守・運用も大切な仕事です。
4. SIerに向いている人の特徴
SIerに向いているのは、以下のような資質を持った人です。
特徴 | 理由 |
---|---|
コミュニケーション力がある | 顧客とのやり取りやチーム連携が多いため |
長期プロジェクトに耐えられる | 数ヶ月〜数年単位の開発が多いため |
安定志向がある | 大手企業や官公庁案件が中心で安定性が高い |
文系でも挑戦しやすい | 未経験可のポジションも多く、教育制度が整っている |
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無料相談を受けてみる5. SIerのメリット・デメリット
メリット
- 大規模なプロジェクトに携われる
- 安定した企業が多く福利厚生が充実
- 若手のうちからプロジェクトマネジメント経験が積める
デメリット
- 下請けの場合、裁量が少なくなることも
- 多重構造の中で立場により待遇差が大きい
- 技術トレンドの変化に乗り遅れやすい傾向も
6. SIer出身者のキャリアパス
SIerで経験を積んだあとは、以下のようなキャリアが考えられます:
- 社内SE(インハウスIT担当)として転職
- Web系エンジニアへのキャリアチェンジ
- ITコンサルタントへの転向
- プロジェクトマネージャー(PM)として専門性を高める
7. 就活・転職でのSIer企業の選び方
企業選びのポイントは以下の通りです。
- 元請けか下請けか:裁量や待遇に直結
- 自社開発の有無:内製率が高いとスキルアップしやすい
- 教育制度の充実度:未経験者は研修体制がカギ
- 担当フェーズの幅:上流〜下流まで関われるか
まとめ:SIerはIT業界の“縁の下の力持ち”
SIerは、企業や社会のITインフラを支える重要な存在です。
派手さは少ないものの、安定性や社会的貢献度の高い仕事であり、理系・文系問わず挑戦しやすい業界です。
IT業界に興味があるけれど、自信がない・何から始めればいいかわからないという方は、まずSIerという選択肢を知るところから始めてみましょう。あなたのキャリアの選択肢が広がるはずです
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